kivyのログファイルの場所とログレベルを変更する方法を説明します。
Kivyのログシステム
KivyのログシステムはPythonの標準のログシステムのLoggerを使用しています。ログはコンソール画面にも表示されますが、ログファイルも出力されています。
ログファイルは下記の場所にあります。Config.iniが置いてあるフォルダーと同じ場所にあります。
Windowsの場合:[C:\Users\ユーザー名\.kivy\logs]
Macの場合:[/Users/ユーザー名/.kivy/logs]
Linuxの場合:[/home/ユーザー名/.kivy/logs]
Kivyのログレベル
Kivyのログレベルは下記の5つに分類されます。このうち標準では「INFO」に設定されています。
- DEBUG (デバッグ): 詳細な情報が記録されています。
- INFO (情報): 実行中のアプリケーションの一般的な情報が記録されていて正常動作の確認に使用されます。
- WARNING (警告): 潜在的な問題が記録されています。アプリケーションは停止せずに引き続き動作します。
- ERROR (エラー): 発生したエラーが記録されています。
- CRITICAL (重大): 深刻なエラーが記録されています。アプリケーションはクラッシュする可能性があります。
ログレベルを変更するには
ログレベルを変更するには1つのコードのみに一時的に変更する方法と、システム設定を変更してどのコードでも適用されるようにする方法の2つがあります。
一時的に変更する
コード内に記述します。これを記述したアプリケーションのみに機能します。
from kivy.logger import Logger, LOG_LEVELS
# ログレベルを設定
Logger.setLevel(LOG_LEVELS["debug"])
システム設定を変更する
システム設定を変更するにはいくつか方法がありますが、Configファイルを変更する方法を説明します。
下記の場所にある「Config.ini」を編集します。間違えるとアプリケーションが起動しなくなるので注意してください。
Windowsの場合:[C:\Users\ユーザー名\.kivy\config.ini]
Macの場合:[/Users/ユーザー名/.kivy/config.ini]
Linuxの場合:[/home/ユーザー名/.kivy/config.ini]
事前にコピーして必ずバックアップを取ってください!自己責任でお願いします。
[kivy]セクションの[log_level = info]の部分を変更します。値はログレベルの名称になります。
- debug
- info
- warning
- error
- critial
[kivy]
log_level = info
上書き保存してアプリを実行すればログ表示が変わっています。
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